060295 ランダム
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ひとりぼっち

「ひとりぼっち」



いつのまにか夜が明ける時間



それやのに

まだ真っ暗な空をみて

ちょっと早起きしたんかなって

勘違いしたりして






太陽と会えないで終わる一日もある


月と会えないで終わる一日もある







幸せなひとにも

そうでないひとにも

平等すぎる時の流れに

すこし苛立ったりして





雲の向こうにいる貴方に

紙飛行機を飛ばしてみたけれど



雨に打たれて

すぐそこに落ちたねん






想いだけでも

飛んでいってほしいって


そんな都合のいいこと

ありえへんし

ひとりで笑ったりして








昔 一緒にみた

まぶしすぎる太陽も

せつなすぎる月も



今 ひとりで空をみあげても

寂しい色した雲しかみえへん


ひとりで泣いたりして







雨がいっぱい降ったら

雲はなくなる

そう思ってた




いっぱい泣いたら

涙は枯れる

そうじゃなかった

そう思って涙をふいた







頬につたう黒い涙

地面におちた紙飛行機





早く拾い上げて

がさつに手で拭ってよ








よれよれの服のままでいいから

汚い手のままでいいから





2006.7.20.


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